効率アップ!Figmaからコーディングするための5つのポイント
デザイナーと開発者の間で、Figmaを使ったデザインからコーディングへのプロセスは、今や主流になりつつあります。しかし、ただデザインを渡すだけでは、スムーズな開発はできません。
今回は、Figmaデザインを効率的にコーディングするための5つのポイントを、開発者の視点から解説します。
1. コンポーネントの構造を理解する
Figmaの「コンポーネント」は、Webサイトの共通パーツ(ボタン、カード、ナビゲーションなど)を再利用可能な単位にまとめる機能です。
開発者は、このコンポーネント構造を理解することで、HTMLの共通部分をモジュール化したり、CSSのクラス設計を効率的に進めたりできます。
例えば、FigmaのコンポーネントがButtonなら、CSSでは.buttonというクラスを割り当てるといったルールを決めておくと、非常に分かりやすくなります。
2. CSSプロパティをチェックする
Figmaでは、各要素を選択すると右側のパネルに「インスペクト」タブが表示されます。このタブには、その要素のサイズ、色、フォント、余白などがCSSプロパティとして表示されます。
フォントサイズや文字色、マージン、パディングといった基本的なプロパティは、この機能を使って確認し、コーディングに反映させましょう。これにより、デザインの再現性が格段に上がります。
3. オートレイアウトと制約を活用する
- オートレイアウト(Auto Layout)
要素をグループ化し、余白(Padding)や要素間の間隔(Gap)を自動で調整する機能です。この機能が使われている要素は、FlexboxやGridでレイアウトを組むと非常にスムーズです。開発者は、Figmaでオートレイアウトが使われている部分を特定し、display: flexやgapプロパティを積極的に活用しましょう。 - 制約(Constraints)
親要素のサイズ変更に応じて、子要素の位置やサイズをどのように変化させるかを設定する機能です。これは、レスポンシブデザインを実装する際のヒントになります
4. スタイルガイドの確認と共通化
Figmaには、デザインの統一感を保つための「スタイルガイド」機能があります。色(Color Styles)や文字スタイル(Text Styles)などが定義されている場合、これらをCSSの変数(カスタムプロパティ)やSassの変数としてまとめておくと、後のメンテナンスが楽になります。
例えば、FigmaでPrimary Colorが定義されていれば、CSSで--primary-color: #007bff;のように定義し、すべての場所で共通の変数を使うようにしましょう。
5. プロトタイプで動作を確認する
Figmaのプロトタイプ機能は、画面遷移やインタラクションをシミュレーションできます。開発者は、プロトタイプを触ってみて、ボタンをクリックしたときの動きや、ホバー時のアニメーションなどを事前に確認しておきましょう。これにより、実装漏れを防ぎ、より忠実な再現が可能です。
まとめ
Figmaのデザインを効率的にコーディングするには、単に見た目を模倣するだけでなく、デザインの裏側にある構造や意図を理解することが重要です。
デザイナーと積極的にコミュニケーションを取り、これらのポイントを活用することで、よりスムーズで質の高いWebサイト開発が可能になります。