ホームページ制作で利用出来る補助金・助成金をまとめました【2024】
ホームページ制作には多くの費用がかかりますが、実は補助金や助成金を利用することで、負担を軽減することができます。しかし、どのような補助金や助成金があるのか、どのように申請するのか、なかなか分かりにくいものです。そこで、この記事では、2024年にホームページ制作で申請出来る補助金や助成金を4つ紹介し、その対象者や条件、申請方法などをわかりやすく解説します。また、補助金や助成金の違いや、申請する際の注意点やポイントもお伝えします。
Web・ホームページ制作に使える4つの補助金
ホームページ制作に使える補助金は、主に以下の4つがあります。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、経済産業省が実施している補助金で、新型コロナウイルスの影響で売上が減少した小規模事業者に対して、事業の継続や再起を支援するために、最大200万円の補助金を交付します。
補助対象者
補助対象者は、以下の条件を満たす小規模事業者です。
- 事業所の従業員数が20人以下(製造業の場合は5人以下)であること
- 前年度の売上高が5000万円以下であること
- 新型コロナウイルスの影響で、前年同月比で売上が20%以上減少した月があること
- 事業計画書を作成し、事業の継続や再起に向けた取組を行うこと
対象事業と補助率
対象事業は、以下の3つのカテゴリーに分類されます。
- カテゴリーA:事業の継続に必要な経費(人件費、家賃、光熱費など)
- カテゴリーB:事業の再起に必要な経費(新商品や新サービスの開発、販路開拓、マーケティングなど)
- カテゴリーC:事業の変革に必要な経費(デジタル化、省エネ、環境対策など)
補助率は、カテゴリーAが2分の1、カテゴリーBとCが3分の2です。ただし、カテゴリーAのみの申請はできません。カテゴリーBかCのいずれかと併せて申請する必要があります。
申請方法とスケジュール
申請方法は、以下の手順で行います。
- 事業計画書を作成する
- 事業計画書を持参して、最寄りの商工会議所や商工会などの支援機関に相談する
- 支援機関から事業計画書の添削やアドバイスを受ける
- 支援機関から事業計画書の承認を得る
- 支援機関から指定された補助金管理事務局にオンラインで申請する
- 補助金管理事務局から審査結果の通知を受ける
- 補助金管理事務局と補助金交付契約を締結する
- 対象事業を実施する
- 対象事業の実績報告書を提出する
- 補助金の交付を受ける
スケジュールは、以下の通りです。
- 申請期間:2024年4月1日~2024年9月30日
- 審査期間:2024年4月中旬~2024年10月中旬
- 交付期間:2024年5月上旬~2024年11月下旬
IT導入補助金 ※要注意
IT導入補助金は、中小企業庁が実施している補助金で、ITツールやサービスを導入することで、業務の効率化や売上の向上を図る中小企業や小規模事業者に対して、最大150万円の補助金を交付します。
補助対象者
補助対象者は、以下の条件を満たす中小企業や小規模事業者です。
- 事業所の従業員数が300人以下(製造業の場合は300人以下)であること
- 前年度の売上高が10億円以下であること
- ITツールやサービスを導入することで、業務の効率化や売上の向上を目指すこと
対象事業と補助率
対象事業は、以下の2つのカテゴリーに分類されます。
- カテゴリーA:ITツールやサービスの導入に伴う経費(ソフトウェアやハードウェアの購入、レンタル、利用料、設置費、教育費など)
- カテゴリーB:ITツールやサービスの導入に伴うコンサルティング経費(ITツールやサービスの選定や導入に関するアドバイスや指導など)
補助率は、カテゴリーAが3分の2、カテゴリーBが4分の3です。ただし、カテゴリーBのみの申請はできません。カテゴリーAと併せて申請する必要があります。
申請方法とスケジュール
申請方法は、以下の手順で行います。
- IT導入補助金の公式サイトで、導入したいITツールやサービスの提供者(IT導入支援事業者)を選択する
- IT導入支援事業者に連絡して、見積もりやコンサルティングを受ける
- IT導入支援事業者から見積もり書やコンサルティング報告書を受け取る
- IT導入補助金の公式サイトで、オンラインで申請する
- 中小企業庁から審査結果の通知を受ける
- 中小企業庁と補助金交付契約を締結する
- ITツールやサービスを導入する
- ITツールやサービスの導入実績報告書を提出する
- 補助金の交付を受ける
スケジュールは、以下の通りです。
- 申請期間:2024年4月1日~2024年9月30日
- 審査期間:2024年4月中旬~2024年10月中旬
- 交付期間:2024年5月上旬~2024年11月下旬
※要注意:IT導入補助金は、ホームページ制作には使えません。IT導入補助金の対象となるITツールやサービスは、中小企業庁が事前に認定したものに限られます。ホームページ制作は、認定されていないため、申請しても審査に通りません。ホームページ制作には、他の補助金や助成金を利用する必要があります。
事業再構築補助金
事業再構築補助金は、内閣府が実施している補助金で、新型コロナウイルスの影響で売上が減少した中小企業や小規模事業者に対して、事業の再構築や変革を支援するために、最大5000万円の補助金を交付します。
補助対象者
補助対象者は、以下の条件を満たす中小企業や小規模事業者です。
- 事業所の従業員数が300人以下(製造業の場合は300人以下)であること
- 前年度の売上高が10億円以下であること
- 新型コロナウイルスの影響で、前年同月比で売上が50%以上減少した月があること
- 事業再構築計画書を作成し、事業の再構築や変革に向けた取組を行うこと
対象事業と補助率
対象事業は、以下の2つのカテゴリーに分類されます。
- カテゴリーA:事業の再構築に必要な経費(人件費、家賃、光熱費、債務返済など)
- カテゴリーB:事業の変革に必要な経費(新商品や新サービスの開発、販路開拓、マーケティング、デジタル化、省エネ、環境対策など)
補助率は、カテゴリーAが4分の3、カテゴリーBが9分の10です。ただし、カテゴリーAのみの申請はできません。カテゴリーBと併せて申請する必要があります。
申請方法とスケジュール
申請方法は、以下の手順で行います。
- 事業再構築計画書を作成する
- 事業再構築計画書を持参して、最寄りの商工会議所や商工会などの支援機関に相談する
- 支援機関から事業再構築計画書の添削やアドバイスを受ける
- 支援機関から事業再構築計画書の承認を得る
- 支援機関から指定された補助金管理事務局にオンラインで申請する
- 補助金管理事務局から審査結果の通知を受ける
- 補助金管理事務局と補助金交付契約を締結する
- 対象事業を実施する
- 対象事業の実績報告書を提出する
- 補助金の交付を受ける
スケジュールは、以下の通りです。
- 申請期間:2024年4月1日~2024年9月30日
- 審査期間:2024年4月中旬~2024年10月中旬
- 交付期間:2024年5月上旬~2024年11月下旬
地方自治体の補助金・助成金
地方自治体の補助金・助成金は、都道府県や市区町村などの地方自治体が実施している補助金や助成金で、ホームページ制作やWebマーケティングなどのIT関連の事業に対して、一部の費用を補助したり、無利子の融資を行ったりします。
補助対象者
補助対象者は、地方自治体によって異なりますが、一般的には以下のような条件を満たす中小企業や小規模事業者です。
- 事業所の所在地が地方自治体の管轄内であること
- 事業所の従業員数や売上高が地方自治体の定める基準以下であること
- ホームページ制作やWebマーケティングなどのIT関連の事業を行うこと
- 地方自治体の定める申請書や計画書を提出すること
対象事業と補助率
対象事業と補助率は、地方自治体によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。
- ホームページ制作にかかる費用の一部を補助する(補助率は10%~50%程度)
- Webマーケティングにかかる費用の一部を補助する(補助率は10%~50%程度)
- ホームページ制作やWebマーケティングにかかる費用の全額を無利子で融資する(融資額は50万円~1000万円程度)
申請方法とスケジュール
申請方法とスケジュールは、地方自治体によって異なりますが、一般的には以下の手順で行います。
- 地方自治体のホームページや窓口で、補助金や助成金の募集要項や申請書を入手する
- ホームページ制作やWebマーケティングの見積もりや計画書を作成する
- 地方自治体にオンラインまたは郵送で申請する
- 地方自治体から審査結果の通知を受ける
- 地方自治体と補助金交付契約または融資契約を締結する
- ホームページ制作やWebマーケティングを実施する
- ホームページ制作やWebマーケティングの実績報告書を提出する
- 補助金の交付または融資の返済を受ける
スケジュールは、地方自治体によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。
- 申請期間:2024年4月1日~2024年9月30日
- 審査期間:2024年4月中旬~2024年10月中旬
- 交付期間:2024年5月上旬~2024年11月下旬
補助金・助成金・給付金の違い
補助金や助成金や給付金は、よく似た言葉ですが、実はそれぞれに違いがあります。以下に、それぞれの定義と特徴を簡単に説明します。
- 補助金:国や地方自治体が、特定の事業や目的に対して、その費用の一部を補填すること。補助金を受けるには、事前に申請や審査が必要であり、事後に実績報告や検査が行われる。補助金は、基本的に返済の必要はないが、不正や不履行が発覚した場合は、返還や返納が求められることがある。
- 助成金:国や地方自治体が、公益的な事業や活動に対して、その費用の一部を助成すること。助成金を受けるには、事前に申請や審査が必要であり、事後に実績報告や検査が行われる。助成金は、基本的に返済の必要はないが、不正や不履行が発覚した場合は、返還や返納が求められることがある。
- 給付金:国や地方自治体が、特定の条件を満たす個人や団体に対して、一定の金額を給付すること。給付金を受けるには、事前に申請や審査が必要であることが多いが、場合によっては自動的に給付されることもある。給付金は、返済の必要はないが、収入や資産に応じて課税されることがある。
Web制作・ ホームページ制作で補助金や助成金を申請する際の注意点
Web制作・ ホームページ制作で補助金や助成金を申請する際には、以下のような注意点があります。
- 補助金や助成金の種類や条件は、毎年変わることがあるので、最新の情報を確認すること
- 補助金や助成金の申請には、期限や書類があるので、早めに準備すること
- 補助金や助成金の審査には、競争率が高いことがあるので、事業計画や見積もりを丁寧に作成すること
- 補助金や助成金の交付には、実績報告や検査があるので、正確に記録や証明を残すこと
- 補助金や助成金の申請には、専門的な知識や手続きが必要なことがあるので、必要に応じて支援機関や専門家に相談すること
申請時のポイント
補助金や助成金の申請時には、以下のようなポイントがあります。
- 補助金や助成金の目的や対象に合致することを明確に示すこと
- ホームページ制作やWebマーケティングの効果や成果を具体的に数値化すること
- ホームページ制作やWebマーケティングの内容や方法を詳細に説明すること
- ホームページ制作やWebマーケティングの費用や期間を適切に見積もること
- ホームページ制作やWebマーケティングの実施者や協力者を明記すること
まとめ
この記事では、ホームページ制作で申請出来る補助金や助成金を4つ紹介し、その対象者や条件、申請方法などをわかりやすく解説しました。また、補助金や助成金の違いや、申請する際の注意点やポイントもお伝えしました。
ホームページ制作には多くの費用がかかりますが、補助金や助成金を利用することで、負担を軽減することができます。しかし、補助金や助成金の申請には、多くの条件や手続きがあります。そのため、申請する前には、必ず最新の情報を確認し、事業計画や見積もりを丁寧に作成し、支援機関や専門家に相談することが重要です。
ホームページ制作で補助金や助成金を申請することで、あなたの事業の発展に役立ててください。