【広島市手をつなぐ育成会様】福祉施設運営|コーポレートサイト刷新|20代の求職者に響くデザインと導線設計によるCVR向上
- 業種
- 学校・幼稚園・保育園・教育
- 地域
- 広島県広島市西区
- タイプ
- コーポレートサイト
- URL
- https://h-ikuseikai.or.jp/
- 制作内容
- WEBデザイン・コーディング・テキストライティング・写真撮影
社会福祉法人 広島市手をつなぐ育成会様のコーポレートサイトリニューアル実績です。「親の会」主体のサイトから、実際の施設運営を担う「事業体」をメインとした情報設計へ再構築。20代前半の若手求職者に向けたUI/UX改善により、採用ミスマッチの防止と応募獲得(CVR向上)を狙った戦略的サイト設計の裏側を解説します。
1. プロジェクトの背景とお客様の事業内容
社会福祉法人 広島市手をつなぐ育成会様は、広島市を拠点に生活介護、就労継続支援、グループホームなどの施設運営を行う知的障害者支援施設です。知的障害のある方とそのご家族を支えるため、「親の会」から発展したという独自の背景を持ち、「差別のない地域社会をつくる」ことを使命として、地域に根ざした安心と豊かさのある暮らしを支援されています。
今回のプロジェクトは、既存のホームページの老朽化に伴うコーポレートサイトの全面リニューアルです。最大の目的は「リクルート(採用活動)の強化」にありました。福祉の現場を支えるスタッフの人材確保が急務となる中、Webサイトを通じて法人の魅力を正しく伝え、求職者とのエンゲージメントを高めるプラットフォームへの刷新が求められていました。
2. 解決すべき課題とターゲット設定
リニューアル前のサイトが抱えていた最大の課題は、法人の成り立ちである「運動体(親の会としての啓発・社会活動など)」がコンテンツの主体になっていたことです。
同法人は、実際の施設運営や就労支援を担う「事業体」と、社会に向けた活動を行う「運動体」の2つの側面を持っています。しかし、旧サイトでは運動体の色合いが強すぎたため、求人広告を経由してサイトを訪れた求職者に対して、実際の職場環境や現場での業務内容(事業体としての活動)が正しく伝わらず、結果として採用活動におけるミスマッチが生じていました。
この課題を根本から解決するため、本プロジェクトでは明確に以下をターゲットとして設定しました。
- メインターゲット: 20代前半の若手求職者(新卒・第二新卒層)
- サブターゲット: 施設利用を検討されている保護者やご家族様
これらのターゲットに対し、現場のリアルな雰囲気と福祉施設としての高い信頼感を過不足なく届ける情報設計が不可欠でした。
3. 課題解決のための制作・デザイン戦略
採用課題の解決とミスマッチ防止のため、単なる見た目の刷新にとどまらず、論理的なアプローチのもと以下のWeb戦略を実行しました。
「事業体」を軸とした情報設計(IA)の再構築
まず、サイト全体の構造を抜本的に見直し、ユーザーが直感的に「どのような施設があり、どのようなサポートを行っているか」を把握できるよう、事業体(施設運営・各種支援サービス)をメインとする情報設計(IA)へと転換しました。求職者および施設利用者の保護者が、迷うことなく目的のページに辿り着けるようグローバルナビゲーションを最適化し、求人ページへのシームレスな導線を構築しています。また、検索エンジンにサイト構造を正しく認識させるため、構造化データを用いた適切なマークアップも実施しました。
20代前半の求職者に響くUI/UX改善とデザイン設計
メインターゲットである20代前半の若手層に「ここで働きたい」と直感的に感じていただくため、UI/UXを大幅に改善しました。福祉施設にありがちな堅苦しさを払拭し、温かみと透明性を感じさせるクリーンなトーン&マナーを採用。余白を活かしたレイアウトや、現場の活気・職員の温和な表情が伝わる写真選定により、若手層が親しみを持てるビジュアルに仕上げています。
モバイルファーストに基づくレスポンシブ設計
現代の20代求職者の多くは、スマートフォンを中心に就職活動の情報収集を行います。そのため、あらゆるデバイスで快適な閲覧体験を提供するレスポンシブWebデザインを実装しました。スマートフォン環境でのタップ領域の確保や、ページ読み込み速度の最適化など、直感的な操作性を担保することでユーザーの離脱を防ぎ、採用エントリーへのCVR向上を狙う設計としています。
4. ディレクターによる総括と今後の展望
今回のプロジェクトは、法人様が抱えておられた「採用ミスマッチ」という経営課題を、Webデザインと情報設計の力で解決に導くための取り組みでした。法人のルーツである「運動体」への敬意をしっかりと払いながらも、現在の主力である「事業体」の魅力を前面に打ち出すことで、ターゲットに対して的確なメッセージを届ける基盤が完成したと考えております。
Webサイトは公開して終わりではなく、運用を通じて成長させていくビジネスツールです。今後は、実際のアクセス解析や採用エントリーの数値をモニタリングしながら、求職者のニーズに応えるためのコンテンツ拡充(現場スタッフのインタビュー記事や、施設ごとの1日のスケジュール紹介など)をご提案し、さらなる採用力の強化と法人価値の向上に伴走してまいります。