被リンクペナルティとは?確認方法と、否認ツールが必要なケース
2025.10.18「最近、検索順位が急に下がった」
そんなとき「悪い被リンクのせいでペナルティを受けたのでは?」という不安が頭をよぎる事があります。
結論を先にお伝えすると、順位が下がった原因が被リンクのペナルティである可能性は、実はそれほど高くありません。多くの場合、ほかの理由があります。
そして、被リンクのペナルティを疑ったとき、いきなり「否認ツール」を使うのは、おすすめしません。Googleも、ほとんどのサイトでは否認ツールは必要ない、としています。
この記事では、まず何を確認し、どう判断し、必要なときに何をするかを、順番にお伝えします。
※この記事の内容は2026年10月時点のものです。Googleの仕様は変わることがあるので、最新の情報は公式ヘルプもご確認ください。
被リンクの「ペナルティ」とは
被リンクとは、ほかのサイトから自分のサイトに向けて張られたリンクのことです。
一般に「ペナルティ」と呼ばれているものは、実際には2つに分かれます。
① 手動による対策(本当の意味でのペナルティ)
Googleの担当者が、サイトがスパムに関するポリシーに違反していると判断して、実施する措置です。
- Search Consoleに通知が届きます
- 被リンクに関しては、「サイトへの不自然なリンク」などの名前で表示されます
- 解除するには、問題を直したうえで「再審査リクエスト」を送ります
② アルゴリズムによる自動の処理
こちらは、厳密にはペナルティではありません。
Googleは2022年12月に「リンクスパムアップデート」を実施しました。AIを使ったスパム対策のシステム(SpamBrain)で、不自然なリンクの影響を無効にするものです。リンクの評価がなくなるので、順位が変わることはあります。ただし、サイトに罰を与えるというより、「そのリンクの価値を認めない」という扱いです。
Googleは、不自然なリンクを大規模に無効化する取り組みを、今後も続けるとしています。
つまり、スパムなリンクがついたからといって、その分だけサイトの評価が下がる、というわけではありません。無視されるだけのことが多いのです。
「ペナルティ」という言葉は、検索の世界で広く使われていますが、Googleの公式な用語ではありません。この記事では、①を「手動による対策」、②を「自動の処理」と区別して書きます。
どんなリンクが問題になるのか
Googleのスパムに関するポリシーでは、検索順位を操作する目的で作られたリンクが、リンクスパムとされています。たとえば、次のようなものです。
- お金を払って、リンクを買う(売る)
- 順位を上げる目的で、リンクを交換しあう(過度な相互リンク)
- 記事の寄稿やゲスト投稿を大量に行い、キーワードを詰め込んだリンクを載せる
- ツールを使って、自動でリンクを作る
- 利用規約などで、リンクを張ることを条件にする
一方で、自分では何もしていないのに、勝手に張られたリンクは、基本的に問題になりません。Googleは、ほとんどの場合、どのリンクが信頼できるかを自分で判断できるとしています。
順位が下がったときの確認手順
順位が下がったら、次の順番で確認します。
手順1:Search Consoleで「手動による対策」を確認する
- Search Consoleにログインする
- 左のメニューから「セキュリティと手動による対策」を開く
- 「手動による対策」を選ぶ
ここに何も表示されなければ、手動による対策を受けていません。 つまり、「被リンクのペナルティ」を受けた可能性は低い、ということです。
なお、古い記事には「検索トラフィック」→「手動による対策」と書いてあるものがありますが、これは古い画面の説明です。「セキュリティと手動による対策」の「手動による対策」に記載されます。
手順2:ほかの原因を調べる
手動による対策がなければ、順位の低下は、次のような理由が考えられます。
- Googleのコアアップデートやスパムアップデート:
アップデートと時期が重なっていないか確認します。コアアップデートの確認手順はこちら - サイトの変更:
リニューアルやURL変更、noindexの設定ミスなどがなかったか - ライバルサイトの改善:
検索結果の顔ぶれが変わっていないか → SERPの見方はこちら - インデックスの問題:
ページが検索対象になっているか - 季節変動など、自然な変化
ここで多くの場合、原因が見つかります。被リンクペナルティを疑うのは、これらを確認したあとで十分です。
手順3:それでも被リンクが気になる場合は、リンクを確認する
Search Consoleの「リンク」レポートで、被リンクの状況を確認できます。
- 外部リンク:
被リンクの合計数。短期間で急に増えていないか(日頃から確認しておくかデータを収集しておかないと、過去のデータと比較することは出来ません) - 上位のリンク元サイト:
どのサイトからのリンクが多いか。見覚えのない、明らかに怪しいサイトが並んでいないか - 上位のリンク元テキスト:
リンクの文字(アンカーテキスト)。無関係な、不自然な言葉が多くないか

ツールの「スパムスコア」は、Googleの判定ではない
AhrefsやSemrush、Mozなどのツールには、被リンクの質を評価する機能があります。ただし、気をつけたいことがあります。
ツールが出す「スパムスコア」や「毒性スコア」は、各社が独自に作った指標で、Googleの判断とは別のものです
- ツールごとに基準が違うので、同じリンクでも評価が変わります
- 「DR(Domain Rating)」や「ドメインオーソリティ」も、各ツールの独自の指標で、Googleのランキングで使われているものではありません
たとえば、Ahrefsは自社のヘルプで、「Googleがリンクスパムを判断する要素は分からないので、スパムスコアは提供していない」と説明しています。
ツールの数字だけで、リンクを「悪い」と決めつけないように気をつけてください。
手動による対策を受けていた場合の対処
Search Consoleに「サイトへの不自然なリンク」などの通知が届いていたら、次の流れで対応します。
手順1:原因を確認する
通知の内容を読み、どのリンクが問題とされているかを確認します。
- 過去に、SEO業者に依頼してリンクを買っていないか
- 以前のサイト運営者や、委託先がやっていないか
- 中古ドメインを取得していないか
手順2:リンクの削除を依頼する
問題のあるリンクを張っているサイトの管理者に、削除を依頼します。Googleも、まず削除を依頼することを求めています。
手順3:削除できないものは、否認する
どうしても削除してもらえないリンクは、「リンクの否認ツール」で、Googleに「評価に含めないでください」と伝えます。
否認ツールを使うのは、どんなとき?
Googleの公式ヘルプによると、否認ツールは、次の2つが両方あてはまる場合に使うものです。
- サイトに、スパム行為のあるリンク、人為的なリンク、品質の低いリンクが数多くある
- そのリンクが、手動による対策の原因になっている、またはなる可能性がある
ほとんどのサイトでは、このツールを使う必要はない、とされています。
つまり、手動による対策を受けていないなら、基本的に否認は不要です。
否認ファイルの作り方
- テキストファイルに、1行ずつ書く
- サイト全体を否認するときは、
domain:をつけて書く(例:domain:example.com) - #で始まる行はコメントとして扱われ、処理されない
否認したファイルがGoogleに反映されるまでには、数週間かかることがあります。
否認の注意点
- 否認は、リンクそのものを消すものではありません
- 問題のないリンクまで否認すると、かえって逆効果になる可能性があります
- 迷ったら、専門家に相談してください
手順4:再審査リクエストを送る
問題を直したら、Search Consoleから「再審査リクエスト」を送ります。
- 何が原因だったか
- どんな対応をしたか(削除の依頼、否認など)
- 今後どう防ぐか
を、具体的に書きます。SEO業者が関わっていた場合は、そのやりとりも詳しく書くようにGoogleは案内しています。
手順5:結果を待つ
審査には、時間がかかります。結果は、Search Consoleのメッセージで届きます。
解除されたあとに、同じ違反を繰り返すと、次の審査が厳しくなることがあります。
手動による対策がなかった場合
手動による対策がないのに順位が下がっている場合、再審査リクエストは送れません。送る必要もありません。手動の対策がないので、解除の対象がないからです。
この場合にやるべきことは、被リンクの否認ではなく、次の点です。
- アップデートや、サイトの変更など、ほかの原因を調べる(前の「手順2」)
- サイトの内容を見直す:検索意図に合っているか、そのページにしか書けない情報があるか
- 順位が下がったページと、いま上位にいるページを比べる
Googleも、アルゴリズムによる影響の場合は、サイトを改善すれば、その結果がシステムに反映されるとしています。
被リンクのトラブルを防ぐには
被リンクを買わない、頼まない
いちばん確実な予防です。順位を上げる目的のリンク購入は、ポリシー違反です。
SEO業者を選ぶときは、リンクの扱いを確認する
「被リンクを増やします」と約束する業者には、注意してください。どんな方法でリンクを作るのか、事前に具体的に聞きましょう。Googleも、サイトの信用を損なうおそれのある業者に注意するよう案内しています。
当社では、被リンクの購入や、順位操作を目的としたリンク施策は行っていません。
SEO対策・Web集客についてはこちらをご確認ください。
自社サイトから出すリンクにも気をつける
広告や、お金をもらって載せているリンク、ユーザーが投稿したリンクには、rel="sponsored"やrel="ugc"、rel="nofollow"などの属性をつけて、リンクの性質を伝えます。
相互リンクを増やしすぎない
関係のあるサイト同士で、リンクを紹介し合うこと自体は問題ありません。ただし、順位を上げる目的で、大量に交換することは、ポリシー違反です。
Search Consoleのメッセージを、定期的に確認する
手動による対策の通知は、Search Consoleのメッセージと、登録したメールアドレスに届きます。メールアドレスが古いままになっていないか、確認してください。
質の高いコンテンツを作る
結局、自然に紹介されるのは、役に立つ情報があるサイトです。「SNSで拡散すれば被リンクが増える」というような考え方は、おすすめしません。まず、そのページにしか書けない情報を作ることが大切です。
よくある質問
- Q. 被リンクは、念のため否認しておいたほうがいいですか?
A. 手動による対策を受けていないなら、基本的に不要です。Googleは、ほとんどの場合、信頼できるリンクを自分で判断できるとしています。 - Q. ライバルが、スパムリンクを大量に送ってきた(ネガティブSEO)のでは?
A. そのようなリンクは、Googleのシステムが無効にすることが多いとされています。まず、手動による対策の通知がないか確認してください。通知がなければ、他の原因を調べるのが先です。 - Q. ツールで「有害なリンク」と出ました。どうすればいいですか?
A. 「有害」という判定は、ツールが独自に決めたもので、Googleの判断ではありません。リンク元を自分の目で確認し、本当に不自然なものか判断してください。 - Q. 順位が下がりました。再審査リクエストを送るべきですか?
A. 手動による対策の通知がなければ、送る必要はありません。送っても、対象がないので意味がありません。 - Q. 否認すれば、すぐに順位は戻りますか?
A. すぐには戻りません。反映に数週間かかることがあります。また、そもそも原因が被リンクでなければ、否認しても順位は変わりません。
まとめ
- 順位が下がっても、被リンクのペナルティが原因とは限らない
- まず、Search Consoleの「手動による対策」を確認する
- 手動による対策がなければ、否認は基本的に不要。ほかの原因を調べる
- 手動による対策があるときは、削除の依頼 → 否認 → 再審査リクエストの順で対応する
- ツールの「スパムスコア」は、Googleの判定ではない
- 予防の基本は、リンクを買わない、頼まないこと
「順位が下がった原因が分からない」「SEO業者の提案が適切か判断できない」という場合は、お気軽にご相談ください。