ドメインとは?料金・取得先・名義の注意点を、制作会社がやさしく解説

ホームページ制作の打ち合わせで、必ず出てくる言葉が「ドメイン」と「サーバ」です。

ここで話が止まるお客様は、実はけっこう多いです。そして、とことん説明しないといけなくなるのは、だいたい何かトラブルが起きたあと。更新を忘れた、名義が分からない、前の制作会社と連絡がつかない、といった場面です。

だったらトラブルになる前に、基本を知っておいてもらったほうが早い。そう思って、この記事を書きました。

制作会社として、実際に気をつけていることも入れています。

ドメインとは?一言でいうと「ネット上の会社名」

ドメインは、ホームページの「アドレス」です。このサイトならhumhum.co.jpの部分がそうです。

よく「ドメインは住所、サーバは家」と説明されます。でも、この例えは少し無理があります。

住所は動かせませんが、ドメインは引っ越しできるからです。しかしサーバを別の会社に移しても、ドメインはそのまま使えます。

なので、私はこう説明しています。

ドメインは「会社名」、サーバは「事務所(建物)」。

事務所を引っ越しても、会社名は変わりませんよね。ホームページも同じで、サーバを乗り換えても、ドメインが同じなら、お客様から見たアドレスは変わりません。

ドメインとサーバ、それぞれ別に契約が必要

ここが最初の引っ掛かりポイントです。

  • ドメイン:名前の使用権を、年単位で借りるもの
  • サーバ:ホームページのデータを置く場所。月額や年額で借りる

別々の契約で、別々に料金がかかります。ドメインを買っただけではホームページは見られませんし、サーバだけ借りても、独自のアドレスは使えません。

ドメインは自由に決められる。ただし早い者勝ち

好きな文字列を選べます。ただし、すでに誰かが取っているドメインは取れません。

私たちも、会社を立ち上げたときにhumhum.jpが欲しくて調べたら、すでに取られていました。連絡先を調べて電話し、譲ってもらえないか交渉しましたが、断られました。(その後無事humhum.jpを取得できました。)

譲ってもらえる場合もあるので、不可能ではありません。ただ、交渉は時間も手間もかかります。第一希望が取れなかったときの案を、先に考えておくのがおすすめです。

ちなみに、持ち主の連絡先は、以前は誰でも調べられました。いまは「Whois情報公開代行」というサービスで、登録者の情報を隠しているドメインが多いです。私たちが交渉したころとは、状況が違います。

ドメインの料金は?「取得費」より「更新費」を見る

ドメインは、買い切りではありません。毎年、使用料を払い続けます。
そして、いちばん大事なのはここです。

取得するときの金額と、2年目以降の更新金額は、違うことがある。

実体験:32万円の更新費

会社を立ち上げたときのことです。「humhum.inc」というドメインが気になりました。

取得費は49,900円。高いな、とは思いましたが、新しい会社でテンションも高く、買う寸前でした。そのとき、ふと「更新費」の欄が目に入りました。

327,800円。毎年です。

あのとき気づかなかったら、毎年32万円を払い続けるところでした。
それ以来、ドメインを選ぶときは、必ず更新費から見ています。お客様にも、そうお伝えしています。

種類別の料金の目安

ドメインの末尾(.comや.jpの部分)で、値段が変わります。

ドメインの種類取得費の目安更新費の目安
.com750円1,408円
.net750円1,628円
.jp750円3,124円
.co.jp1円7,678円
※2026年10月時点、お名前.comの料金です。料金は変わることがあります。購入前に、必ず取得先の最新ページで確認してください。

安いものだと、数十円で取れるドメインもあります。逆に、数十万円のものもあります。

注意したいのは、「初年度だけ安い」ドメインです。2年目に急に高くなる場合があるので、必ず更新費をチェックしてください。

制作会社として、いつもお伝えしていること

「迷ったら、まずは.com、法人なら.jpか.co.jp」とお伝えしています。理由は次の章で説明します。

.com、.jp、.co.jp…どれを選べばいい?

ドメインの種類は、今はものすごくたくさんあります。毎年のように増えている印象です。

ただ、中小企業や個人事業のホームページなら、候補はほぼ次の3つです。

.com

世界中で使われている、いちばん定番のドメイン。誰でも取れます。

.jp(汎用JPドメイン)

日本の国のドメインです。日本国内に住所があれば、個人でも法人でも取れます。しかも、いくつでも登録できます。

.co.jp

日本の「会社」専用のドメインです。登録できるのは、日本国内で登記された会社などの組織で、1つの組織につき1つだけです。

JPRS(.jpの管理をしている会社)によると、上場企業の97%が.co.jpを登録しているそうです(2018年時点)。日本の会社といえば.co.jp、というイメージが定着しています。

法人のホームページなら、.co.jpが取れるなら取っておくと、信頼感の面で有利だと私は考えています。ただし、取得費も更新費も、他より高めです。

迷ったときの考え方

  • 個人・副業・小さく始めたい →.comか.jp
  • 会社として、名刺や採用でも見られる →.co.jp
  • 同じ名前の.comや.jpも、真似されないよう押さえておく会社もあります

どこで買うの?お金は誰に払えばいいの?

ドメインを売っている会社を「レジストラ」といいます。ムームードメイン、お名前.com、さくらのドメインなど、いろいろあります。

探し方は簡単です。たとえばムームードメインなら、トップページの検索窓に欲しいドメイン名を入れます。

こんな感じで「 humhum.jp」が欲しいなぁって思って入力するとすでに取得者が居ました。

すると、「取得できる/できない」と、金額が出てきます。

ここで注意が2つあります。

① 表示されている金額は「新規取得時の金額」
1年後の更新費は違うことがあります。前の章のとおり、必ず更新費も確認してください。

② 「取得できません」と出たら、すでに誰かが持っている
.jpはだめでも、.comなら空いている、ということはよくあります。

買い方は、通販サイトで買い物をするのと同じ感覚です。クレジットカードなどで、そのままネット上で買えます。

取得先を選ぶときに見るポイント

  • 更新費が、取得費と大きく違わないか
  • Whois情報公開代行が、無料か有料か(個人情報を守る機能です)
  • 二段階認証など、セキュリティ面の機能があるか
  • 管理画面が、自分に分かりやすいか

【ここが大事】名義と更新で失敗しないために

ここからは、制作会社として「これだけは」とお伝えしている話です。

1. ドメインの契約者は、お客様自身にする

制作会社が代わりに取ってくれて、名義も制作会社になっている、というケースがあります。これは、あとからトラブルになりやすいです。

  • 制作会社との契約が終わったとき、ドメインを渡してもらえない
  • 制作会社が連絡不能になって、更新も移管もできない
  • 「ドメインはうちのもの」と言われてしまう

ドメインは、お客様の「会社名」です。契約者はお客様の名義にしてください。 これが原則です。

私たちも、取得をお手伝いする場合は、名義と管理画面のIDをお客様側で持ってもらうようにしています。

2. 更新を忘れない

ドメインの有効期限が切れると、ホームページが見られなくなります。メールも止まります。

期限が切れたあとも、一定期間は復旧できるのが一般的ですが、費用が割増になったり、手続きが面倒になったりします。対応はレジストラによって違います。最悪の場合、ほかの人に取られてしまう可能性もあります。

防ぐ方法はシンプルです。

  • 自動更新をオンにする
  • 登録メールアドレスを、退職などで消えないものにする
  • 支払い用のクレジットカードの有効期限も、気にしておく

意外と多いのが、登録メールアドレスの放置です。更新のお知らせが、使っていない昔のアドレスに届いていた、という話は珍しくありません。

3. 途中でドメインを変えるのは、大変

ホームページを公開したあとでドメインを変えると、転送の設定など、やることがたくさん出てきます。検索結果への影響も気になります。

だから、最初に決めるドメインが大事です。「とりあえず」で決めず、長く使える名前を選んでください。

ドメインを取ったあとは?

ドメインを取っただけでは、まだホームページは見られません。次のステップが必要です。

  1. サーバを用意する(ホームページのデータを置く場所)
  2. ドメインとサーバを結びつける(「DNS」という設定です)
  3. ホームページのデータを置く

2の設定が、「ドメインとサーバの引っ掛かりポイント」になりやすい部分です。ここは制作会社が代行することが多いので、お客様ご自身が操作する機会は少ないはずです。

ドメインを取ると、info@あなたのドメインのような独自ドメインのメールアドレスも使えるようになります。名刺に載せたときの印象が変わるので、地味ですがメリットは大きいです。

よくある質問

  • Q. ドメインは自分で取ったほうがいいですか?制作会社に任せたほうがいいですか?
    A. 契約者(名義)は、必ずご自身にしてください。操作そのものを制作会社に手伝ってもらうのは問題ありません。
  • Q. ドメインの料金は、毎月払うものですか?
    A. 基本は年単位です。月額で払っているように見える場合は、サーバ代などが含まれていることがあります。内訳を確認してください。
  • Q. 同じドメインは、ほかの人も取れますか?
    A. 取れません。世界で1つだけです。ただし、末尾が違えば別のドメインなので、`.com` と `.jp` は別々に取れます。
  • Q. 個人でも.co.jpは取れますか?
    A. 取れません。.co.jpは、日本国内で登記された会社などの組織が対象です。
  • Q. 取りたいドメインが、すでに取られていました。
    A. 別の種類の末尾(.comなど)や、少し名前を変えた案を検討するのが現実的です。持ち主に連絡して譲ってもらう方法もありますが、断られることも多いです。

まとめ

  • ドメインは「ネット上の会社名」、サーバは「事務所」
  • 取得費より更新費を見る(私は32万円で痛い目を見かけました)
  • 迷ったら.com、法人なら.jpや.co.jpも候補に
  • 契約者は、お客様自身の名義にする
  • 自動更新をオンにして、更新忘れを防ぐ

ドメインまわりで迷ったら、お気軽にご相談ください。取得から公開まで、お客様の名義で進めるお手伝いをしています。