SEOを強化できる構造化データJSON-LDの導入方法
ウェブサイトのコンテンツを検索エンジンに正しく理解してもらうことは、SEOの成功に不可欠です。そこで重要な役割を果たすのが、構造化データです。中でも、Googleが推奨しているJSON-LDは、ウェブサイトに導入しやすく、多くのメリットがあります。
今回は、構造化データとJSON-LDの基本から、具体的な導入方法までを解説します。
構造化データとは?
構造化データとは、検索エンジンがウェブページの内容をより正確に理解できるように、特定の形式で記述されたデータのことです。
例えば、「猫」という単語がページにあったとしても、それが「動物の猫」なのか「楽器の猫(三味線)」なのか、検索エンジンは文脈から判断するしかありません。しかし、構造化データを使えば、「これは猫という種類の動物に関する記事です」と明確に伝えることができます。
構造化データを導入すると、検索結果にリッチリザルトとして表示される可能性が高まります。リッチリザルトは、星評価、レビュー数、商品の価格、イベントの日時などを検索結果に表示させることで、ユーザーのクリック率を向上させる効果があります。
JSON-LDとは?
JSON-LDは、JavaScript Object Notation for Linked Dataの略で、構造化データを記述するためのフォーマットの一つです。
HTMLに直接記述するのではなく、<script>タグを使ってHTML内に埋め込むことができるため、HTMLのコードを汚さずに導入できるという大きな利点があります。他にもmicrodataやRDFaなど(HTMLタグ属性に直接追加する)の形式もありますが、GoogleはこのJSON-LD形式を推奨しています。
JSON-LDの導入方法:具体的な手順
ここでは、最も一般的な「ブログ記事」の構造化データを例に、JSON-LDの導入手順を説明します。
1. スキーマ(Schema.org)を選ぶ
構造化データは、Schema.orgというサイトで定義されている語彙(ボキャブラリー)に従って記述します。ブログ記事であればArticleやBlogPostingのスキーマを使います。
2. JSON-LDのコードを作成する
以下のコードを参考に、ページの内容に合わせて必要な情報を記述していきます。
<script type="application/ld+json"> {
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BlogPosting",
"mainEntityOfPage": {
"@type": "WebPage",
"@id": "https://www.your-website.com/blog/article-title"
},
"headline": "記事のタイトル",
"image": [ "https://www.your-website.com/images/thumbnail.jpg" ],
"datePublished": "2025-08-18T09:00:00+09:00",
"dateModified": "2025-08-18T10:00:00+09:00",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "著者名"
},
"publisher": {
"@type": "Organization",
"name": "会社名",
"logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "https://www.your-website.com/logo.png"
}
},
"description": "記事のディスクリプション(要約)をここに記述します。"
} </script>
3. HTMLに貼り付ける
作成したJSON-LDのコードを、対象となるページの<head>タグ内に貼り付けます。
4. テストツールで検証する
コードを貼り付けたら、Googleが提供するリッチリザルトテストツールで必ず検証しましょう。エラーがないか、正しく構造化データが認識されているかを確認できます。
まとめ
構造化データの導入は、SEO対策の基本であり、ウェブサイトの信頼性と可視性を高める上で非常に効果的です。特に、JSON-LDは実装が簡単で、今後のウェブサイト制作において必須の技術と言えるでしょう。
もし、構造化データの導入やリッチリザルトの改善についてお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。